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はじめて息子と一緒に靴を洗った話

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先日、雨上がりに息子とお散歩に出たら、息子は水たまりに夢中になっていました。

 

雨もそんなに降っていなかったので油断した私は、息子に普段ばきの運動靴を履かせてしまっていて「しまった…長靴にすれば良かった…」と後悔したものの、時すでに遅し……。

いくつもの水たまりにジャンプで突っ込んでは、ニコニコする息子。

足もとはグショグショ。

 

ふと息子が、深さも広さもある大きな水たまりの前で、目をキラキラさせながら「入っていい?」と手を繋いだ私を見上げてきました。

 

うーん。できればやめてほしい。

と、思いながらふと、以前読んだ本に書かれていたことを思い出しました。

それは、息子が1歳の頃に読んだ『男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方』という本。

 

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経の文庫)

この本によると男の子の3歳という時期は、自立心を育てる時期なのだそうです。

そのため、「やりたい!」と子供が意欲をみせたことはできるだけさせてみること、そして、その自由にともなう「責任」を教えることが大事であること、などが書かれていました。

そこにちょうど、「水たまりで遊ぶのを止めるのでなくて、水たまりで思いっきり遊ぶかわりに、あとで靴を一緒に洗うという約束をセットにする」という事例が載っていたのです。

 

この事例を思い出して、息子にこう言ってみました。 

「入ってもいいよ。でもそしたら靴が汚れちゃうから、帰ったらママと一緒に靴を洗おうね」

そう言われた息子は「いいよ!」と言って、大きな水たまりにジャンプ!

足元をビシャビシャに濡らして遊びながら、すっごく楽しそうに笑っていました。

 

そしてその日の夜。

洗面器にお湯をはって、息子と一緒に靴を洗いました。

(ひどい汚れはあらかじめ軽く落としてから触らせるようにしました)

 

石鹸をつけてブラシで洗ってね、と促すとなかなか楽しそうにゴシゴシとブラシを動かして靴を洗う息子。

「靴さん、お風呂に入れてあげようね」と言って、洗面器のお湯のなかでたぷたぷと押し洗い。

 

そうして洗い上がったきれいな靴を、どこか満足気に見ている息子。

 

こんなこともできるようになったんだなぁ…となんだか感慨深かったです。

 

きっと、大人がひとりでささっと洗ったほうが手間も時間もかからないんだと思います。

(たくさん水たまりで遊んだおかげでその日は出先で一度着替え、帰宅後にも着替え……と、洗濯物も増えました)

 

それでも、子供と会話しながら、まるで新しい遊びのひとつのように「靴を洗う」ということに取り組めたのは、とても良かったな、と思っています。

 

本をきっかけに、子供と一緒にひとつ、新しいことができて嬉しかったです。

 

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今回参考にした本について。

 

この本は、0歳から6歳までの子供がどういう成長過程にいるのか、大人はその時期にどんな接し方をしてあげたら良いのかなどが、とてもわかりやすく書かれています。

今はこんな時期で、この次にはきっとこういう時期がくるはず……と、その先の見通しまでつくので、子供が小さいときに読んでおいて本当に良かったと思っています。

 

もちろん子供ひとりひとりの性格なども関係してくることなので、一概に何歳にはこうすべき!ということではないのですが……子育てでものすごく不安なことのひとつはきっと、「先の見通しが立たないこと」だと思うのです。

 

いま、この子がどんな成長段階にあるのか。

これからどんな風に成長していくのか。

これから先、子供の成長のために私たち親は、どんな風に接するのが良いのか……。

 

「わからない」ことは、とても不安です。

私は、不安で怖くて、仕方なかったです。

 

そんなときにこの本を読んで、子供がどんな成長過程をたどるのか、そのひとつの目安を知ることができたことは、不安だった気持ちを優しく支えてくれました。

 

もちろん育児のすべてが本のとおりにうまくできるわけではないけれど。

それでも指針や目安がひとつあれば、ずいぶん気持ちが楽になるものだと思っています。

この本は、定期的に読み返していきたいなと思っている1冊です。

 

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経の文庫)

 

▶同じ著者の本で、女の子バージョンもあります。

 

女の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経の文庫)