わくわくする日々を、てくてくと。

わくわくする毎日をつくりたい。家事と育児とすきなこと。

絵本にヒントをもらったミニワーク「節分に払いたいのは、どんな鬼?」

新しい年になりましたね。

昨年取り組めたこと、思うようにできなかったこと、色々ありますが、そのどちらもを土台にして、またたくさんのことを試してみる1年にしていきたいなと思います。

 

子供と一緒に本を読んだり、遊んだりしながら。

今年も、日々のなかでわくわくすることを一緒に見つけて、過ごしていきたいです。

 

今月は子供と、この絵本を読みました。

 

『ぼくもうなかないぞ  くりのきえんのおともだち 』

 


 

 

「くりのきえん」という、かわいい動物たちの園で起こる、「節分」の時期のおはなしです。

 

絵もおはなしも、可愛らしくて、とっても素敵でした!

ファンタジー要素もあるお話ですが、子どもたちの言葉や行動に、幼稚園や保育園の日常のなかでよく起こりそうなが描かれていて、そこがいいなぁと感じました。

 

ときにささいなことが、とても悲しかったり。
ひとつトラブルが起きたときに泣いてしまって、もうなんにもできなくなっちゃったり…。

 

子供がいる風景のなかの「ああ、そういうことあるよね」という場面を、やさしい目線でみているようなこの絵本が、とても好きだなぁ…と私は思いました。

 

「くりのきえんのおともだち」シリーズは他にも色々な本が出ているようなので、他の本も、ぜひ読んでみたいです。

 

さて。

この絵本は、「節分」のおはなしです。

 

節分の日に「くりのきえん」でとんでもないことが起きるのですが……その事件のあとに、みんなで豆まきをする場面が描かれます。

 

その場面で、普通なら「おにはそと、ふくはうち」と掛け声をするところ、この絵本では子どもたちにとって身近な「イヤなこと」を鬼の名前のように言いながら豆をまいていたのです。

 

たとえば……かぜをひくこと、むしばができてしまうこと――など。

そういった子どもたちにとってイヤなことが「〇〇おに」という、鬼の名前として表現されています。

絵本のこのシーンでは、他にもたくさんの”鬼の名前”が登場していて、その鬼たちを追い払うように豆を投げる子どもたちがとっても可愛らしくて、私は好きです。

 

そういった色々な鬼たちを「〇〇おに」と呼びながら「おにはそとー!」と豆をまく様子をみて、なんだか私ははっとしました。

 

思えば、私自身、節分の豆まきといえば、漠然と「鬼」や「厄払い」のイメージをするだけで、「今の自分がイヤなこと=払いたいことって何だろう?」って考えてみたことがなかった気がします。

 

そこで絵本の場面にヒントを得て、この絵本を読み終えたあと、子供と

「節分で追い払いたい鬼は、どんな鬼?」

と考えてみる、ミニ・ワークに取り組みました。

 

家族それそれが「自分が追い払いたいと思う鬼」を考えて、一緒にノートに書き出してみました。

 

話していると、いろいろな鬼が出てきて、おもしろい。

「イライラおに」とか、「ヘトヘトおに」とか。

いわゆる「厄」といえるようなことじゃなくても、日常のなかで「ちょっとイヤな気持ちになっちゃうな」と感じていることも。

 

子供が言った「〇〇おに」という言葉をきっかけに、そうかぁ、そうだね、そういうことが今、嫌だなって感じてるんだねと思いながら、普段の生活についても、少し話をすることもできました。

 

「どんな鬼を追い払いたい?」と鬼の名前を考えるだけのちいさなワークですが、一緒に取り組めてよかったなと感じています。

 

あと数日――節分までに余裕があったら、それぞれの鬼をイメージして絵を描いたりしてみても、おもしろいかな……?

それができなくても、今年の節分は、家族それぞれが追い払いたい「鬼」をしっかりとイメージしながら、豆まきをできたらいいなと思っています。

 

素敵なワークに取り組むきっかけをくれた絵本との出会いに、感謝を。

子供と一緒に読めて良かったな、嬉しかったなと思う、1冊でした。