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暦を知る。土用について調べてみて、思ったこと。

Twitterを見ていたら、ふと「冬の土用」という言葉が目に入り、「土用」について調べてみたくなりました。

 

夏場の「土用の丑の日」にうなぎを食べるというのは有名で、その時期になると毎年、スーパーにもたくさんうなぎの蒲焼が並びます。

 

でも調べてみると、「土用」とは夏だけではなくて、暦のなかで年に4回ある”季節の変わり目”の時期のことのようです。

立春立夏立秋立冬の直前の約18日間が土用になります。

 

この時期は土の気が盛んになるため、

・土に関わること(土いじり、ガーデニング、草むしりなど)

・方角の移動に関わること(旅行や引っ越しなど)

は、避けるほうが良いとされています。

こうして調べてみると、「土用に避けるべきこと」は、家事に関わることも多いですね。

 

※土用の期間のなかにも「間日」という日が何日かあり、その日であれば土に触れることなども問題ないそうです。

 

また、土用期間は、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期なので、無理をせずに身体も労ることも大切。

新しいことを始めるのも避けたほうが良いようです。

 

無理せず、おだやかに。

次の季節を健やかに迎えるための準備期間なんですね。

 

季節というのは、ある日突然ガラっと変わるものではなくて、だんだんと移り変わるもの。

その変わり目の時期というのは、気候が安定しないからなのか、気持ちも体調も、なんだかソワソワと落ち着かなかったり、イライラしたり……どんよりと落ち込んでしまう日も、あります。

 

そんなときに、「そっか。土用だからね。無理せず過ごそう」と思えると、ふっと気持ちが楽になる気がしました。

 

また、「土用に避けるべきこと」を知っていると、「いつでもいいけどやらなくちゃ」と思っている家事に取りかかる、きっかけにもなるなと思いました。

 

「草むしりをしたいけど、もうすぐ土用になるからその前にしようかな」

プランターの植え替えをしなきゃ。今は土用だし、間日にやろう!」

……といった具合に。

「いつでもいいこと」というのは、のばしのばしになってしまいがちなことでもあるので、暦のなかでそのきっかけが見つかるのはとても良いなと思いました。

 

 

 

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「暦」といえば……今ちょうど、旧暦を意識しつつ、季節の移り変わりと身体の関係性について書かれた本を読んでいます。

 

『身体感覚を磨く12ヵ月』

身体感覚を磨く12カ月 (ちくま文庫)

 それぞれの季節のなかで、気候が身体に及ぼす影響や、その時期におすすめな身体のケアの方法が紹介させています。

 

「旧暦」を季節の移り変わりと一緒に意識してみると、様々な年中行事がその時期に行われる理由にも「なるほど!」と納得がいく部分があって、面白いなぁと思いながら読み進めていています。

 

つい先日、頭痛が酷かった日に、この本で紹介されていた「指湯」を思い出して、試してみました。

たまたまそのときの不調に合ったケア方法だったようで、ふわっと身体が緩むような感じがして、身体の辛さが楽になり、ありがたかったです。

 

カレンダーの日付だけを見ていると、今、季節がどんなふうに変わっていっているのかをつい見逃してしまうことがあります。

でも季節の移り変わりは、気づかないうちにも自分や家族の体調にもしっかり影響してくるものなので、暦のなかで今がどんな時期なのか、ほんのりとでも意識できると、自分の気持の向け方も変わってくる気がしました。

 

暦や季節のことをもっと知って、心地よいと思える過ごし方を、日々の生活に取り入れていけたらいいなと、思っています。